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指矩

2020.03.15|現場

 

皆様こんにちは。
突然ではありますが…『指矩』…なんと読むかご存知でしょうか?

写真をご覧になった方はご存知かもしれませんが、『さしがね』と読みます。
「差し金」「尺金」「曲尺」など様々な呼び方や表記の仕方もあるようです。
こしけんの家づくりに携わる大工さんも全員が使っているこのさしがねは、L型の道具で表面と裏面には寸法が刻まれています。
長さを測ったり、曲線を描いたり、角度や円周を求めたり、なんと様々な形の面積や体積まで計算できるのです。
現代のようにコンピューターもなかった時代には、このさしがね1本で日本古来の巨大な神社・仏閣などの寸法も全て求めていたとのこと…驚きです。
そんな凄い道具ですから、その使い方は規矩術(きくじゅつ)と呼ばれ非常に奥が深く、1冊の厚い参考書にもまとめきれない程なのです。
ちなみに、皆さんご存知の聖徳太子は中国からこのさしがねを日本に取り入れ、大工を集めて講義を開き、建築の基礎などを教えたとの言い伝えがあり
『大工の神様』と呼ばれています。

ただの直角の定規のようですが、様々な歴史が刻まれたとても素晴らしい道具なのですね。

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